Mother Nature タミルの風

アルナーチャラの導きによって南インド タミルナードゥ州 ティルバンナマライで結婚、子育て。南インドでのリアルな生活 子育て yogaのこと アーユルヴェーダのこと かわいいもの 美味しいもの などなど。

ハーバル染めを見てきました!!in Auroville


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コットン大国インド

 

実際には「オーガニックコットン」の使用率は全く以て低く、残念ながらノーマルコットンが主流のインド・・・

今回ンディチェリーに来た目的の1つに、「オーガニックコットンを探そう」「アーユルヴェーダ染めを見にいこう!」というのがありました。

(勝手に決めたわたしの目的)

アーユルヴェーダ染めはインドでアーユルヴェーダセラピストの資格を取った時に知ったもの。

インドでは何かあると自然の薬草の力をお借りします。

虫に刺されたり、怪我をしたり、咳がとまらないときも、お腹が痛い時も・・・

そんなハーブたちが綺麗な色を付け身に纏う生地となる

すごく興味深い 見てみたいなぁ

どんな風に作られているのか・・・

 

そんな色々な気持ちを持ちつつ、2年経ちました・・・汗

 

さて今回は念願叶って、奇想天外な1歳児のmeeraを連れて出発♡

 

 pondycherryでオーガニックコットンのお店を探したけれど見つけられなかった…やっぱり値段が安いノーマルコットンが主流のようです。


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こんな風な生地屋さんはたーくさんあるのに…

でもここはKADHI専門の生地屋さん。多少オーガニックコットンのカディも扱っていました。

 

Aurovilleにもherbal dyingをやっているところがあります。今回ここでは「オーロビル」について詳しく書きませんが・・・

Aurovilleというのは巨大なEco villageであらゆるeco friendlyな活動を行っています。

ただどこに行くにもあまりにも遠い・・・工房やお店はまさにジャングルの中にぽつり、ぽつりとあり、その間隔が5キロなんてざらにあるのです。行きたい工房から工房へはジャングルの中、ひた探さなくてはならない…


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6月の炎天下の中バイクで場所を探す。あ、あつい・・・

スマホGPSが大活躍。笑 やっぱりインドでもグーグルさまさま!!

これがなかったら本当にたどり着けなかったと思う。


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彼はテクノロジーより人に聞いたほうが早い!!なんて言うテクノロジーに疎いインド人…

人のことは言えないけれど・・・

初めは人に聞きながら進み、また聞いては進み・・・でも辿り着けない 笑

わたしは早くGPSセットしたほうが早いのにって思っていた。

1日目の終わりには「Google mapセットしてね〜!!」っと何事もなかったようにgoogle頼み。(意外にも順応するタイプ)

 

魅力的なお店や工房がたくさん。ゲストハウスもレストランもたくさん!!時期によっては色々なアクティビティやWSなども行っている。パーマカルチャーやらeco素材で家を建てるWSだとか、家具を作ったり、楽器を作っている工房があったり…

盛りだくさん!! すごく楽しそう。


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 ここは楽器を作っている工房でした

 

 

さて、初日やっとの思いで染の工程に辿り着く。

あ、あったよ〜〜!!ここだ!ここ!!

 

*1

 

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ここはindigo染めをメインにしている工房で、あらゆる濃淡のIndigoを染めていました。

工房はまさに自然の中にあり、何人もの人がゆる〜りと働いていた。

Welcome モードで私たちを受け入れてくれる。Meeraが一緒だとなおさら!!

どこに行っても赤ちゃんloveなインド人たちに感謝

そして子どもたちがいっぱいいる。赤ちゃんから多分3,4歳くらいまで。

聞くと、みんなここで働いている女性たちの子どもなのだって。

みんな子どもを連れて出勤。なんだか素敵だね。いいなぁこういうの。ルールなんてなくてさ、連れてきて働けばいいじゃないのよ!みたいな感じ。

そしてお昼には大人も子どもたちもみんなでランチ♡

 

話は戻り・・・

 welcomeモードで話をしてくれたのだが…

「染めの現場を見たいのですけれど・・?」

「うーん。。。それはダメダメ!」

ばっさり・・・!!!

やっぱり企業秘密とでも言うのだろうか。

そうかぁ、ダメかぁと思いつつ、色々質問攻めに。

 使用しているオーガニックコットンはどこのものなの?

ハーブはどこで育てているの?

どんな行程で染めあげているの?

ハーブ調合する人はどこにいるの? 会って話をしてみたい! などなど 笑

 

初めてやって来て色々質問するわたしにも丁寧に答えようとしてくれる。

 隣で彼(旦那)はやれやれハラハラみたいな顔をしている

そう、彼はいつだって引きが早い。そして本当にインド人なの?って程、何かに付けて

 

「ダメだよ、勝手にそんなことしたら〜パーミッションが必要だ!」

とか言うのである。

 

「え!?パーミッション??要らないでしょ!大丈夫だよ、何か言われたらやめたらいいよ」って軽くかわすのがわたし…

 

 だってねせっかくここまで来たのだから何か見たり、聞いたりしたいなぁってじわりじわり近寄っていく 笑

1日目の訪問は色々お話して終了 うん。満足!

最終的に3,5回(その内1回はMeeraが熱を出してすぐに帰る) 工房に行った。

 

2回目は実際に染め上げたての生地を見せてもらう。

わたしはやっぱり「Kadhi」が好き。カディものも見せてもらった。

Kadhiとは機械ではなく糸から手で紡いで、手動の織り機でガッタンガッタンとゆっくり時間をかけて生地にしていくもの。機械織りの何十倍も時間をかけて織ってゆく

その生地がものすごく気持ちがいいの!!!

機械で均一に織られた生地とは違って、何だかふわふわしてさらってして。

夏は涼しくて冬は暖かいらしい(南インドにはわたしにとって冬がないのでよくわからないが、夏の使用感は通常のコットンとは全然違う)

 

使えば使うほど

洗えば洗うほど

もっともっと気持ちがよい♡

 

カディはガンディがインド独立運動の際に、自国の産業を確立するために推奨したことで有名でインドでは歴史ある伝統的な手法なのです。

「Tha fabric of freedom」とも言われ、イギリスの機械織りに頼らずもインドの手織りで何十万人もの雇用を確保したとも言われています。

 

そんな歴史がつまったKadhi 

だけどね歴史だけではなくてぬくもりある手仕事はやっぱり昔も今も人の気持ちをぐっと掴むのだと思う。

わたしもそんなKadhiに心をぐっと掴まれてしまった1人。

そんな生地をここではハーブを使って手染めしていました。でもカディはそんなに多くなく、機械織りのオーガニックコットンが大半でした。

 

あれこれあれこれしているうちにランチタイム

みんな、あなた達ランチは食べたのか???って・・・

わたしは夢中で全くお腹が空かず、Meeraは一緒にごはんをごちそうになりました。

優しいね

 

3度目の訪問で、わたしがしつこい?からか

オーナーに会わせてもらえることに!!

上下インディゴ染めのTシャツ、短パンでやってきたオーナーにインディゴ染めをしている場所に連れていってもらう。

暗ーい室内になんだかなんとも言えないムァァァっとする匂いの中(なんの匂いだろう、聞き忘れた)

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写真しは写っていないが、インディゴの染釜が何十個も並んでいてそこで染め職人さんたちは染めの作業をしていました。

そしてここでは生のインディゴの葉を栽培し使用しているとのこと

これが庭に育っていたインド藍の葉

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少し調べてみたところ、この独特の匂いは生の葉を発酵、熟成させた時にでる匂いのようですね。

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これは染めに入る前に生地に残った汚れを落とす作業の 精錬の釜

釜の中に何か入っているかな?ただの熱湯なのか?

 

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手で色を見ながら、染めて干してを繰り返す…でも全部植物だから、身体にはとても安全だなぁって思った。

 

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干して乾かします

なんとも気持ちよさそうにヒラヒラとゆらめいていて、見ているわたしも

気持ちがよかった!

奥には濃いめに染め上がったインディゴさんたちがゆらゆら

 


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これはジャックフルーツの皮!

乾燥させて染めに使うみたい

 

ここでは主なハーブは南インドのどこからか取り寄せているようです。

調合する染めの親分?!がいるらしいのですが、会えませんでした…残念。

 

そして最後の訪問で気に入ったhealing fabricsを数種類連れて帰りました。

 1つはオーガニックリネンの茜染め

やっぱりリネンはコットンに比べて3〜4倍の値段で、わぁ!高級!と悩みましたがやっぱり買ってしまう。

次にいつ出会えるかはわからないですしね。

 

疑問やまだまだ知りたいことはありましたが、今回は満足です。そしてもう少し勉強したいと思います♪

 

Meeraも炎天下の中付き合ってくれました。

でもさすがに疲れが出たのか、発熱してしまい。

あぁぁ、申し訳ない気持ちになりました。

1歳児を連れて疲れているのは私たちではなくて、彼女も頑張ってくれていたのです。

 

最後にお寿司を食べよう!と計画するも、次回に持ち越しとなりました。

 

そしてやっぱりhomemadeのご飯が恋しくなるわたしたちでした。

 

 

*1:The Colors Of Nature