Mother Nature タミルの風

アルナーチャラの導きによって南インド タミルナードゥ州 ティルバンナマライで結婚、子育て。南インドでのリアルな生活 子育て yogaのこと アーユルヴェーダのこと かわいいもの 美味しいもの などなど。

ギリプラダクシナ walking around the mountain

 

 

今日 旦那さんは3時半に起床、ギリプラダクシナをしに行きました。

わたしとmeeraはお留守番(まだまだ寝てた)

 

ギリプラダクシナとは、アルナーチャラの周り(約14キロ)を歩いて回ること。

この行為はとても神聖で力強くアルナーチャラのエネルギーを感じる行為。

full moonともなればバンガロールからチェンナイからはたまたケララから、ものすごいインド人がやってきて、みんなアルナーチャラの周りを素足で歩く。

インド人は本当にタフな人種だと思う。

full moonの夕方に5、6時間かけてバスでやってきて、そのまま14キロを歩く。

だいたい5、6時間かけて歩いて、朝バスで帰宅。そのまま仕事に向うという。

な、なんてタフなのだろう。

 

わたしも以前2度旦那さんとプラダクシナをした。たった2回だ。ティルで出会った友達は2日に1度歩くと言う。彼のお姉さんは毎週土曜日に歩く。。。

わたしは妊婦になってからは歩く根気も体力もなく歩いていないというのに。

わたしのプラダクシナは1度はfull moonの夕方から。もう1度はfull moon前日の朝4時から。full moonの時は本当に凄まじい。

ヴァガバーン ラマナマハルシは「妊娠9ヶ月の妊婦さんのようにゆっくり歩くこと」って言っているじゃないか!!

そんなことはお構いなし、老若男女ものすごいスピードでどしどし歩く。ゆっくり歩こうものなら蹴飛ばされて怪我しそう 笑 これは冗談ではなくって。

そして裸足。これは靴や靴下に過保護にされてきたわたしの足にはかなりキツイ

小石が足に突き刺さるごとに痛い痛いってなっちゃう。本当にいちいち痛いのだ。

ここでもインド人はタフ。小石だろうが大石だろうがお構いなし。

 

そんなプラダクシナだが、これはmindを休ませる行為。まさに「歩く瞑想」

そしてプラダクシナをすることでエゴを根こそぎ取り払うとも言われている。

 

mind を休ませてただ歩くというシンプルな行為にフォーカスしていくと身体は疲労していくけれど、頭の中は軽くなっていくのがわかる。

そう、ヨガの教えにあるように頭でつくるネガティブなストーリーに引きずられそうな時は、とにかく身体を動かすことでmindを休ませる。

わたしはこれに何度も何度も救われてきた。わたしにとってヨガはいつだってmindを鎮めてくれるツール。

プラダクシナもきっとその1つなのだと思う。

足を動かしてただ歩くことにフォーカスしていくと、外側から与えられる苦痛(疲労感や小石が足に刺さる感じ)もそのうちおさまってくるのだから不思議。

痛みという観念にフォーカスしてしまうとそれこそずっとその痛みを感じなければならない。でもそこから少し離れてただ歩く行為に焦点をしぼってみる。神聖なアルナチャラの周りを巡礼するということに・・・

これは生きることもきっと一緒

起こってもいないたくさんの不安や心配ごとを頭で考えてぐちゃぐちゃになるより、その思いを内側に溜め込まずに動くことで(行動すること)頭の中をクリアーにしていく。

 そう、シンプルに生きたいのだ。

シンプルに生きたらいいのだ。

 

シバマントラを唱えながら歩く人もいる。

仲間や家族と楽しそうに歩くしともいる。1人で歩くサドゥもいる。

わたしもマントラを唱えながら素足で歩いた。足の苦痛を感じなくなり、歩くスピードが増した。頭の中はどんどん軽くなる感覚を味わった。マントラは本当に力強い

 

やっぱりこの地に来て、何かを感じたら是非ギリプラダクシナをしてみて欲しい。

たった2回しかしていないわたしが言うのもなんだけれど・・・

どんな感じなのか自分の感覚で確かめてみるのが一番早い

 

妊娠してからずっとプラダクシナをしたいと思わなかった。赤ちゃんが生まれてきてバタバタと過ごし、プラダクシナどころではない。

でも今日帰ってきた旦那さんの顔を見て、久しぶりにまたプラダクシナがしたいと思った。

彼の顔がとてもクリアで清々しくエネルギーに満ちていたから。

 

その時がきたら神聖なアルナチャラの周りを巡礼しようと思う

 

 

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