Home birth
インドに来てからずっと考えていたこと
どうやって赤ちゃんを産もうか、産みたいのか・・・
インドでの出産ってどんななのだろうか
これには国によっても、その人によっても考え方が色々あって正解はないのだと思うのだけれど、赤ちゃんを産むのはお医者さんでも他の誰でもなくわたしだから・・・
まさにバースプランというものを考えてみた
・いかにリラックスできる状態をつくれること
・絶対に大丈夫だ!と強い心をもてること(安心感)
これにはミッドワイフの存在が欠かせない
・足湯やアロマ(お香)を使用
・薄暗い部屋を準備(キャンドル)
・オイルマッサージをして欲しい
・とにかく色々楽な体勢を試しながら時間を過ごす(バランスボール)
・呼吸法
・ヨガ二ドラを実践
これらは事前に準備ができそうだ
出来るだけ自然に近い状態で赤ちゃんを産むこと
そして旦那さんと赤ちゃんと一緒に頑張れること
これらに近い状態でいるにはやっぱりhome birthではないかと思っている
そして今のところわたしも赤ちゃんも健康で元気である
日本にいる時はインドで赤ちゃんを産むというだけで、「大丈夫なの?」と心配されたが、わたしはあまり心配はなかった。
そしてここにはもっともっと ツワモノ が山ほどいた。
先日あった韓国人の女性も1月にここで赤ちゃんを産んだ。旦那さんはフランス人で、このティルバンナマライで赤ちゃんを産もうと考えていたようだ。
しかも2人きりで・・・
そして彼女は無事に出産した。結局最後はミッドワイフに来てもらい、来てもらってからは15分で赤ちゃんが産まれたらしい。
しかも妊娠中1度も病院へは行かなかったというではないか!!ここholy placeなら大丈夫だというのか。彼らの自信ってすごいなぁ。1度も母国韓国には帰らず、8ヶ月は聖地を旅していたという。
実際に何度も赤ちゃんに会ったが、本当にかわいくて大人しかった。new born babyは本当に独特だな。なんだかまだ 「中間」 にいるみたい
彼女はティルの赤ちゃんはみんなこう大人しいのだよって言った・・・
ただ彼女は身体のこと、出産のこと、新生児のこと、いかにリラックス状態をつくれるか・・・など旦那さんと一緒にたくさん勉強をし準備をしていた。まさに「自分たちで産む」お産を選んだのである。
ここの地にはこのような人が少なくはない。特にここの地を訪れる人たち。
しかし世界は広いな そして女性は強いな
そんな彼らが集まる地ティルバンナマライでのインド人の出産事情はどうかと言えば、
「さぁ!お腹を切りましょう!!」
まさに帝王切開がメインらしい・・・この差も何だかもどかしいというか現実というか・・・色々なことを考えさせられてしまう。
以前プネでアーユルヴェーダの資格を取った時、ドクターがここプネでは半数以上が帝王切開だと言っていた。まさか!!!と思ったが、ここ南インドでもそれが主流らしい
なぜかって、お医者さんにとって「お金が儲かるから」ただこれだけ。もちろん実際に帝王切開が必要な妊婦さんもたくさんいる。でもそうでない妊婦さんにも帝王切開をすすめるようだ・・・
始めは自然分娩を希望していた妊婦さんも、いざ陣痛が始まりあまりの痛さに、お医者さんが妊婦さんに耳元で囁くらしい
「もう頑張らなくていいですよ〜。お腹を切れば今すぐこの痛みから解放されますよ」
「お、お願いします!今すぐ」
こんなケースも少ないないようだ
妊婦検診中からたいして必要ではないタブレットを与え、赤ちゃんを大きくして自然分娩できなくしたり・・・(これは定かではないが、多いにあり得る)
何はともあれ帝王切開がますますメインになるのは明白である。
わたしたちはhome birthを考える他に病院についても色々と情報を集めていた。
(わたしちというより、旦那さんが情報を集める人)
ティルバンナマライの民間病院、ガバメント病院、ポンディチェリーにも有名はガバメントホスピタルがあるららしい。ヴェロールにも有名なクリスチャンの病院がある。
でもわたしは「ガバメントホスピタル」と聞いただけで、んーーー!!!っと思ってしまう。なぜって・・・治療費は全て無料で朝から晩まで妊婦さんで溢れかえっている光景。チェックアップの待ち時間も半端じゃないようだ。ただここはフランスとインドの出資であるらしく、評判は悪くないらしい。むしろいいみたい
もちろん民間ではないのでお医者さんもお金は関係なく「お腹を切りましょう!」とは勧めないらしいが・・・やはり行く勇気はない。
今はお家から10分くらいの民間病院にチェックアップに行っている。ここは民間病院の中でも「切りましょう!」というような病院ではなく、出来るだけ自然に産みましょうというスタイルらしい。ムスリムの女医さんで余計なことは話さないが感じのいい先生だ。
ただ、30代後半での自然分娩には難色気味だった。きっとインドで初産で30代後半だなんていないのだろうなぁ・・・自然分娩は難しいのではと言っていた。
この辺は晩婚化の日本のほうが遥かに受け皿が広い。
あまりの痛さに耳元で囁かれたら断ることができるだろうか・・・
こんな感じで今のところ、この道70年というミッドワイフに連絡を取っているのと、ドイツ人のホメオパシーの先生のところにも通っている。
凄腕ミッドワイフはインド人で90歳を超えているらしい。
わたしはビックリ仰天してしまった。90歳!!!!そして今だ現役!!
彼女の手にかかるとものすごいらしい。どんなにすごいのかは今のところまだよくわからないけれど 笑
たまに夜中に目が覚めて、長引く出産を思い浮かべて憂鬱になる今日この頃。
こんなイメージはあまりよくなのだけれど・・・ナーバスになるのも仕方がない。
でも赤ちゃんとお腹の中に連れて歩くのもあと2ヶ月弱なんだなぁと。嬉しいような少し寂しいような気持ち
早く会いたいね
残りの時間も楽しく穏やかに過ごしたいな